沙耶の唄

「それは、世界を侵す恋。」
「それはね、その砂漠にたった一人だけでも、花を愛している人がいるって知ったとき」

三月八日は、「さ・や」の日というわけで、名作と名高い「沙耶の唄」。
耕司ルート以外の二つを終了。
意図したわけではないけど、オルタに続いてまたしてもグロのでてくる話。事前の段階ではグロがあると広報がうたれていない点でも同じなのかな。といっても物語の性質は全く違う。。
 話が短いという意見があるけど、わたしとしてはこれくらいのほうがいい。そのわりにはしっかりまとまってると思う。最後だけ話が世界規模の大風呂敷になるとゆー意見もある。でもこういう話の展開が一つの形式として確立されてるよね。イリヤの空とか? セカイ系とか? 形式を云々いっても仕方がないから、じゃあ見せ方が問題なのかな。途中からでも沙耶のセカイのバランスを崩しかねない存在の大きさを示して「最後だけ大風呂敷」というのを防げばよかったのだろうか。でもそうなると沙耶の正体が明らかになるのが早まって終盤が盛り上がらなくなる。ので、まーこれは仕方がない気がする。わたし個人の感想をいえばストーリーに不満はない。良かった。
 テーマとしては「無条件の愛」とかになるのだろうか。純愛といってもいい。グロがでてくるけど、グロゲーでは絶対ないし、むしろそのグロを含めて美しいと思える映像美。常人には理解さえないような狂気の愛が出てくるけど、むしろその愛を無条件の愛としてより尊いものとする究極愛。ともかくいろんなものが一度変換されてから、より純粋な美しさとして表現されていたと思う。ブギーポップ一巻のマンティコアと早乙女君(でしたっけ?)の愛を思い出す話でもありました。うん、これは良かった。


ニトロプラス
 http://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_06/saya.html
沙耶の唄ネタバレ
 ttp://www.geocities.jp/f4cq4/erg_story/sa_gyou/sa/saya_no_uta.html


沙耶の唄沙耶の唄

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