『あの人の声がきこえた』

作:土田英生
音楽:サキタハヂメ
あらすじ:家庭を省みず自分勝手だった男が、離婚して3年。初めて男の部屋を訪れた元妻と娘が発見する男の意外な一面。留守番電話に録音されていた様々なメッセージから、男の生きざまをたどる感動の家族ドラマ。

久しぶりにFMシアター聞いたらおもしろかった。とてもおもしろかった。
ラジオドラマはこうじゃないと。


初め聞き逃したんだけど、男がどうも捜索願が届けられてたらしい。
母娘はその行方の手がかりを捜して家へ来た。
母娘が留守番電話を聞いていくんだ。蕎麦屋だと思ってる間違い電話や不倫相手だと思われる女性からの電話・・・
母は不愉快になり聞くのを止めてしまおうとするんだけど、娘は父の生活の"本当"を知れる気がして、最後まで聞くという。
えんえん続く留守番電話のメッセージ、色々な思いでかけられている電話、ほどけていく誤解が、
留守番電話のフォームと素敵な音楽の中で淡々と進んでいって、その分、器から溢れる水を眺めているような、
静かな感動を感じた。