密語のゆくえ
タイトルの通り秘匿された言語についての本と思われる。ヒエログリフとかね。
途中まで。
なんでも文字なるものは実に特異な場所に経ち、時間の中で語られることと場(パロール)と違い、持続性を持つのだという。
それで稗田阿礼の伝承の例など出して、パロールの持続性の弱さを逆説的に活用したとする。
これを卑近なものとして考えると、
持続性をもたないパロールの文化では刹那的な話術、卓越した記憶力、繰り返しの伝承を特性とし、
文字の普及した文化ではより正確な伝達、持続性、意味の再構成、認識の共有を目指す、
はず。
- 作者: 松枝到
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/03/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る