ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.1〜3

ネトゲの女キャラに告白!→残念!ネカマでした☆そんな黒歴史を秘めた少年・英騎はある日、ネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!?と思いきや、ネトゲでの「嫁」になったアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかもリアルとネトゲの区別が付いていない…だと…!?「おはようルシアン!」って、や、やめて!ハズイから名前で呼ぶなっ!人前でもキャラ名を連呼し、ネトゲの旦那にべったべた。あまりに残念で危険な亜子を「更正」させるために、英騎はギルドの仲間たちと動き出して―残念で楽しい日常〓(ニアリーイコール)ネトゲライフが始まる!

一つの主題としては、ゲーム中の関係性と現実での関係性をどう区別するかでした。
ヒロインは、ゲーム中で主人公と結婚したのだから、現実においても、結婚したものとして(初めて会うにも関わらず)接することを要求します。
主人公やその周囲の人は、現実とゲームの世界は違うのだから、ゲーム内での関係性を現実に持ち込むのは、迷惑ないし危険であると説得すします。
さて、どちらが正しいのでしょうか。もちろん、現実での結婚とは法律関係なのだから、ゲームで結婚したからといって現実でまでそうならないのは明らかです。では、ネット上での関係性は嘘なのでしょうか。
思うには、ネット上であれ、それが現実に存在する私たちから影響を受けて作られた関係性であるならば、それは現実の延長線上に他ならないはずです。しかし、こちら側とあちらでは、入出力が限られていることや物理法則、法律関係その他への適合が違いを生み出しているのだろうと思います。
たとえば、現実とまるで同じ物理法則、法律関係その他が設定された世界があって、その世界で死んだら、こちらの世界でも死ぬような環境であれば、結局は、人はこちらの世界と同じようにその世界でも暮らすのではないかと思います。
これに近い世界は、SAOの世界なのですが、世界設定が全く同じでないために、人殺しへの禁忌感が薄くなるとか郷里への慕情を強くするとか、精神が上書きされて、現実世界に影響を与えています。