私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)

「私ね、ずっと考えてた。あんたの言うことって、なんであんなに変なんだろうって。でも、それって違ってた。変なのはあんたの方じゃなくて、私たちの方なんだって」

 某ブロガーさんのオススメだったので。
 内容は、腹話術師の操る悪魔のような人形につき纏われることになった女子学生が、世の中の色々なまやかしと帳尻合わせに鉢合わせする。
 本文中は、悪魔の人形と女子学生の問答のようになっていて、とにかくそこに100の質問があるような形になって、でも問答というには明確な回答はそこにはないけど。
 私もまた、いやしくも悪魔見習いを目指すものであれば確かなもののこの世の無さには困っている。本当に何かをなしたり保全したいと思うならば、交わした言葉を一つづつ質問応答書に記し双方合意の印をし、紙の束に割印し、さらに現在と過去の会話の内容に矛盾がないか何度もめくり直さないといけないような気がしてくるのだが、そこまでして事実を積み上げても結局だからなにという話になるのだろう。

私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)

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