戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

「ねえ、お兄さん――」
 気づいた時には、彼女は口走っていた。あの土地の名称を言って、
「――そこでは"さよなら”ってなんていうか知ってますか?」

 戦車に比喩される特殊能力を持った統和機構の戦闘員が戦ったり恋したりする話。
 上遠野の世界で、直球に恋を扱ったものは案外少なくて「冥王と獣のダンス」とか思い出した。早く続編。
 結末で空に向かって光となって放たれるのはまるでエコーズのようだ。
 戦車というと私にとってはバトルフィールドの乗り物くらいしか知らないけど、無限軌道って言葉を聞くとワクワクするよね。

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers