Monster (6-18

家人がヤフオクで買って読んで邪魔だからと僕の部屋に追いやられたのをよんだ。
家人が言うには終わり方があんまり好印象ではないということだったが、僕としては途中だけでも十分楽しめた。
マンガでは表現としてモンスターがどうやって人を操ったがと言うような描写はしないのだなと思った。
人を操るといえばケイゾク、双子の悪魔といえばブラックラグーンを思い出した。
特に後者は僕のお気に入りだ。『私と貴方は同じものよ』とか。素敵なセリフが多々。
浦沢直樹の作品は実は初めて読んだのだがなるほど面白かった。
ストーリーテラーなのだろう。説明しすぎない。
そこがちょっと物足りなくも感じる。
連載してたんだろうから、まあそういうものなんだろうな。書き上げてから発表するのが基本の小説とは違うのだろう。
そういえば僕もネットに触れ合った頃は、好んで少年犯罪とかモンスターと呼ばれる殺人鬼たちについて書かれたホームページを眺めたりしたのをよく覚えている。友人もそうだといっていたから結構そう人は多いのではないかと思う。果たして彼らはモンスターと呼べるのか。僕たちと彼らはそんなのも違うものなのか。
この作品も初めは脳に関する外科的な手術でモンスターに変貌する話しかと思ったけど、物語としては『環境』であると述べられていたようだった。生来でも、後遺症としてではなく、生まれ育つ環境。はたしてどうなんだろう。
世の中にはモンスターとは呼ばれなくとも、わかりあえない人たちがいることを知る事になるわけだけどなにがだれがモンスターで僕はだれなのか。
『私と貴方は同じものよ』
 

Monster (18) (ビッグコミックス)

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