ハーモニー(1)

内容紹介
人類滅亡の危機<大災禍>を経た、近未来。生命主義が確立し、過度の調和が重んじられる社会に息苦しさを感じていた女子高校生のトァンは、ある日、クラスの中で変わり者とされていた少女、ミァハから声を掛けられる。社会に対して否定的な言動をいとわないミァハに、最初は戸惑いながらも、徐々に惹かれていくトァン。やがてもうひとりの友人、キアンとともに、ミァハに導かれるまま、集団自殺をはかるのだった……。34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃の著書を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。数々の受賞歴を誇る、伊藤計劃の小説「ハーモニー」に、漫画家の三巷文が挑む。「月刊ニュータイプ」連載時より大幅に加筆され、待望の単行本化!

 面白かった。表紙の得も言われぬ表情のトァンが素晴らしい。
 原作既読。原作は、ハーモニーより虐殺器官の方が好きだけど、虐殺器官が分かりやすかったのに比べると、ハーモニーはもうちょっととっつきにくかったイメージが有る。
 とても丁寧に漫画になっていて、とてもわかり易い。そして絵が綺麗だ。
 久しぶりの旧友とレストランで食事をしていて、突然彼女がナイフを喉に突き立てて自死する。そして、同時に、自死した人が6,582人。