僕だけがいない街(1)-(6)

「別に恥かしいとか思わない。…「言葉」ってさ、口に出していってるうちに、本当になる気がする。」

「私だけがいない街」 雛月加代
 今よりもっと大きくなって、一人でどこへでも行けるようになったら、遠い国に行ってみたい。遠い島に行ってみたい。だれもいない島に行ってみたい。つらいことも悲しいこともない島に行ってみたい。
 島には、おとなもこどももクラスメートも先生もお母さんもいない。
 その島で私は、登りたい時に木に登り、泳ぎたい時に海で泳ぎ、眠りたい時に眠る。
 その島で私は、私だけがいなくなった街のことを考える。
 こどもはいつものように学校へ行く。おとなはいつものように会社へ行く。お母さんはいつものようにごはんを食べる。
 私は私だけがいない街のことを考えると気持ちがかるくなる。

再上映(時間の巻き戻り)の能力を持つ主人公が、2006年の生活に起こる事件と、昭和63年に起きた連続小学生誘拐事件行きつ戻りつしつつ、その真犯人を探す話。
面白い。
以前立ち読みした気がするけど、アニメ化を期にKindleでまとめ買い。
下記のアニメのPVは個人的に非常に良い印象。BGM、昭和63年感、冬、声優、etc...