櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み

北海道、旭川。とあるレトロなお屋敷に、「櫻子さん」が住んでいる。彼女は型破りなお嬢様。骨を偏愛し、骨と死体の状態から、真実を導くことができる。そんな彼女と一緒にいると、平凡な高校生であるはずの僕まで、骨と縁が深くなるようで…。夏の初め、櫻子さんに付き合って出かけた僕は、山道でひっそりと眠る骨に遭遇する。その骨に隠された悲しい秘密とは…。新時代の才能が放つ、最強キャラミステリ。

思わずうわずった変な声が出てしまった。だってその子はなんというか・・・目はぱっちりとした二重で、鼻はちょっぴり低めだけど、キュートなアヒル口をしていて、白い肌と対照的にほっぺが赤くて、ようするに、すごい可愛いのだ、染めていない黒い髪はサラサラで、前髪を横に流してピンで止めている。身長は百六十?より少し高いくらいで、すっと姿勢が良く、膝上のスカトートから、綺麗な白い足が伸びていて、僕は本当にドギマギしてしまった。こんな可愛い子が僕を訪ねて来るなんて、予想もしていない。

紅茶をかき混ぜる時に、右回りに三回混ぜてから、三秒スプーンを止めて願い事すると叶うんだって、前にばあやさんが言っていた。

鴻上 百合子というキャラクターが登場する。
彼女は主人公の同級生で、主人公と櫻子が見つけた遺体の孫娘だった。彼女は遺体を見つけた二人にお礼をいい、祖母が亡くなった現場に連れて行ってほしいと申し出る。その道中、祖母の死が自殺であると警察から話を聞き、家族として責任を感じる鴻上に、櫻子は祖母の死は自殺ではなく、鴻上の家で見た絵の景色を見るためにイッた場所での事故だと話をする。
この鴻上というキャラクターのイラストがよく、上記の地の文のちょっと活動的な感じとは違うかもしれないですが、陰のある落ち着いた感じが非常に良い。