櫻子さんの足下には死体が埋まっている

北海道、旭川。平凡な高校生の僕は、レトロなお屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女には、理解出来ない嗜好がある。なんと彼女は「三度の飯より骨が好き」。骨を組み立てる標本士である一方、彼女は殺人事件の謎を解く、検死官の役をもこなす。そこに「死」がある限り、謎を解かずにいられない。そして僕は、今日も彼女に振り回されて…。エンタメ界期待の新人が放つ、最強キャラ×ライトミステリ。

「君は人を殺す時、大部分の人間はまず何を考えると思うんだ?」
「それは・・・バレない方法でしょうか?」
中略
「いいや、相手を確実に殺すことだ」
中略
「人を殺したい人間は、とにかく相手が殺したくて仕方ないんだ。間違いなくこの世から相手を消し去ることを一番に考える。−その後のことは二の次だ」

いいか? 人間を動かしているのは魂ではない。電力だ。

面白かった。
作者の北海道愛に触れたようだった。
櫻子さんは標本が大好きで、動物等の死骸を見つけては鍋でぐつぐつ煮て肉を削って骨格標本を作る。
櫻子さんのその検死官スキルを使って謎を解いていく。