E-4

 捨て艦戦略は採らなかったのだけど、攻略が難しくて精神を病んでしまった。休憩とか挟みつつだけど、4時間くらいでゲージを削りきって、あとは撃沈するだけだと思ったのだけど、そこからが長くて、ボスを狙わない長門さんを叱ったりしてしまった。結局はさらに4,5時間でクリアできたのだけど。
 話を捨て艦に戻すと、捨て艦に対する嫌悪感とは、提督の戦略のもとに、(庇護すべき小さな可愛らしい)駆逐艦を消耗品として撃沈させつつ、イベントを攻略を目指すことへの非難であって、日頃、艦娘保有数上限に達する度に、不要な艦を他の艦の合成の材料に使ったり、解体したり、那珂ちゃんを2-4-11と読んでネタにしている提督達をしても、上記の戦略は非人道的なものとして非難される下地ができている。私からするとこれらの処分には大した違いはないように思える。
 確かに、保有数上限による処分と、戦略に供するために投入するという、消極的積極的な違いがあり、積極的に駆逐艦を危険に晒している分より残虐性があるように見える。しかし、意思の面からは、前者には明らかな処分しようと意思が伴うのに対し、後者はむしろ撃沈せずにボスまで辿り着き攻撃して欲しいという願いが伴う分、より残虐性は低く、愛があるといえるかもしれない。そもそも、駆逐艦に対する危険性が増えることが問題だとするなら、出撃などさせなければよいのであってそれを駆逐艦に求めるのはナンセンスだ。捨て艦を使用する提督を非難できるとすれば、難易度の高い海域に対して明らかに練度の足りない艦隊を撃沈覚悟で出撃させている戦術上の問題であって、しかし戦術の問題はボスのゲージを削るというより上位の戦略という概念に吸収されてしまうように思える。
 以上のように考えると、捨て艦という戦略は提督の取り得べき戦略として妥当であり、特段、駆逐艦に対して愛がないとか残虐だということもできないように思う。
 しかし、上記のように考えても、捨て艦をしなかったのは、戦略のために撃沈する駆逐艦が嬉しく思うか悲しく思うかわからないからで、おそらく長門であれば母港において処分されるよりは、戦いの中で沈むのを潔しとするする可能性が高いと思うが、駆逐艦についてはわからない。撃沈時のエフェクトである涙の表現は、艦娘を撃沈させたことのある提督であれば深い悲しみとして刷り込まれているはずで、自分が駆逐艦だったとしてもいくら戦略のためとはいえ使い捨てのように沈められるのは悲しいと思う。人の嫌がることはしちゃいけないかな。でも解体と合成はしてもいいのかというと微妙なところだけど、まあそこはほら、ゲームだから・・・