クレイジーキルト

"凪が駆けていった。投げた反動で深江さんの左袖が勢いよく揺れる。それを見ていると、さっきまでの凪みたいに、じゃれつきたいような気持になって、何に対してかわからないけれど、何となく照れる。"
揺れる左袖にとどくまで
クレイジーキルト - 挿絵付短編小説集

 全然知らなかったですが、はてなハイクの人たちで本を作ったらしくて、
知って30秒でAmazonで購入してKindleで読み始められるとかすごい時代になったものです。
 動作確認はKindle Fire HDiPhone5SのKindleアプリで、支障なく見れました(笑)。
 面白かったです。
 4つの小説からなっていて、文章は西直さんともふやまさんがそれぞれ交互に2つずつ担当されているようです。
 お題小説らしくて、あとがきでどんなお題だったのか語られています。お題が何か考えながら読みましたが、それもまた面白かったです。
 お気に入りは、上記引用の「揺れる左袖にとどくまで」で、私も深江さんの左袖にじゃれつきたいと思いました。地の文が綺麗でしっかりしていて、読んでいると自分の周りも透明な水に満たされていくような満足感が得られます。
 色々感想を書こうと思ったけど、的はずれなことを書くと恥ずかしいので(以下略。
 あと、戯壇さんラジオのトークが面白かったです。
 

クレイジーキルト

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