赤村崎葵子の分析はデタラメ

分析部―それは部長たる赤村崎葵子がありとあらゆる事象を(勝手に)分析し、余人には甚だ想像もつかない驚きの(偏見含む)道筋によって(たいていはどーでもいい)結論を導く部活である。そう、彼女にかかれば結論はいつも薮の中。マトモに見える時はだいたい間違ってて、明らかに間違ってるように見える時は意外と…やっぱり間違ってる?無駄にこんがらがった分析の先にかの美少女が導く驚愕と脱力の結論を、キミは把握できるか!?っていうかむしろ許せるのかコレ!?ひらめきと口から出任せと、ほんのちょっとのサービスででっちあげちゃう新感覚日常分析系ストーリー。

 分析小説。
 例えばあまり身なりが良くない中年男性がなぜが1万円も募金したことに目をつけてなぜ彼はそのような行動をとったのかを分析しながら後をつけたりする。
 そこまで突き抜けてはいないし、そこまで落ちがついているわけではないけど、こんなふうに世の中勘違いとスレ違いに満ちているという話はなんだか安心する。