サマー・ランサー

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天才剣士・天智。彼の運命を変えたのは、一人の少女との出会いだった。高校に入学したある日、天智は体育館の前で不思議な音を耳にする。それは、木製の槍で突き合う競技、槍道の音だった。強引でマイペース、だけど向日葵のように明るい同級生・里佳に巻きこまれ、天智は槍道部に入部することになる。
 槍道部では、里佳のほかにも個性豊かな部員達が天智を待っていた。剣を置いた少年は今、夏の風を感じ、槍を手にする。第19回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作!

 槍道という架空の競技をモチーフにした話で、青春もの。
 読み進めて、てっきしそういうスポーツもあるのだと思ったら、あとがきで架空のスポーツですとあってびっくりした。
 青春物という肩書きに負けない立派な青春モノで、熱く、泥臭くて良いのですが、完結作品としてみるとちょっと弱いかなとも思う。