ダンジョンに出会いを求めるのは​間違っているだろうか 2

「初めまして、白髪のお兄さん」
ベルに声をかけてきたのは、自ら《サポーター》を名乗る少女・リリだった。
半ば強引にペアを組むことになった少女を不審に思いながらも、
順調にダンジョンを攻略していく二人。
束の間の仲間。
一方で、リリが所属する【ソーマ・ファミリア】には悪い噂が絶えない。
その先には、人の心までも奪うとされる《神酒》の存在が──?

「神様、僕は……」
「大丈夫、ベル君の異性を見る目は確かなのさ。神のように、きっとね」

これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──

 面白かった。
 こういう小説を読んで、或いはRPGのゲームをしてこんな世界が現実だとしたら、自分はもっとその世界に適応できただろうにと思うのは、明日から本気だすと言ってるやる気のない人と変わらないんでしょうけど。しかし現実世界にも、煩わしい人間関係など置いておいて、楽しかったり神秘的だったりすることはいくらでも、あるのでしょうけど。でもまあ、その楽しかったり神秘出来だったりするものが身近な小説やゲームの中の世界でもおかしくないわけだから、社会性を廃して小説やゲームの世界に没入してる人もきちんとこの世界を楽しんでるといっていいわけですよね。ちょっと悪魔的だけど。