ふたりの距離の概算

 2年生になった古典部に仮入部した1年生がやめることになった事件をマラソン中に解く話。
 作者様がなにを考えてマラソン中に謎を解くことにしたのかわからないけど、息苦しくて口が乾いて辛いきもちだ。
 作中で奉太郎はえるが家に来たことがあるのを隠すために画策したりするが(遠まわりする雛の翌日寝込んだ奉太郎を見舞いにえるがきた)、アニメではなんの回だったか忘れたけど省エネの奉太郎を無理やりえるが学校に引っ張っていくために家を訪れたシーンがあったはずだ。これは無視してもいいかもしれないけど、その後に与える設定の違いを考えると興味深く思う(アニメのあのしーんは面白くて記憶に残ってる人が多いと思う。わざわざ迎えに来るのかよと。でも原作から考えると普通同級生の家まで迎えになんてこないから(家が隣の幼馴染が出てくるギャルゲーじゃあるまいし)あのしーんは余計だった)。
 それはそうとして、えるが依然家にきにして招き猫のリモコンスイッチとかから逞しい妄想と危惧する奉太郎くんが可愛い。こんなんだからスレ民に、えるとか女帝とかが奉太郎に『童貞はちょろいな』って科白の入ってるコラが作られるんだよ。奉太郎くん可愛い。
 大日向さんの話はわりとどうでも良かった。

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)