少女

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く──死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

湊かなえさんの「少女」という本を読みました。 だけど、私には難しすぎたのかよ... - Yahoo!知恵袋
気仙沼から帰る駅で買って読みました(稼業時間外)。面白かった。
二人の少女がそれぞれ死への興味をいだき介護施設と小児病院で物語を展開させていく。
交互に話が入れ替わりいたるところに伏線がありそれがパタパタと回収されていく。あまりにも回収されるすぎて物語上の伏線と言うより伏線回収のための物語のような錯覚も覚える。
本の紹介にあるような少女の死を見たいという願望、残酷性を期待して読むとちょっと違う。告白にあったような復讐心の真に迫ったようなものはなくて、コメディのようなちょっといい話のような方向に話が持って行き、でも少女二人が道徳的には良い人にならないまま結末を迎える。面白かったけどどうも煮え切らず、さらに僕も「セーラってだれだっけ?」と思った口なので、ぐぐったところ上記の解説を読んで納得した。

以上の説明で判りますでしょうか?この「少女」という物語は、思春期の少女という生き物の無邪気な残酷性を表しています。

なんか思ったのと違うけどたしかに少女の残酷性をテーマにした作品だった。

少女 (双葉文庫)

少女 (双葉文庫)