こうして彼は屋上を燃やすことにした

第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞!!
彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。
けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。
ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」
そうして私は「ドロシー」になった。
西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。
広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。
第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。
心に残る、青春ジュブナイル

「ホントだよ。四秒に一回くらいは幸せを感じていたの。でも不思議だよね。別れて、もう会えなくなってしまってからは、四秒に一回くらい……その……」
「死にたくなる?」

狼と香辛料でお馴染みの人が挿絵。タイトルとオズを題材にしてるらしいのとイラストが気になってた。
面白かった。屋上は燃やしたくなるし長い煙突には登りたくなる。
屋上燃やすところの導入がちょっと自然じゃない。ソラが救われてないのはまあ良い。
屋上燃やしたりもするけどエンディングが十数時間かけてたどり着いたエロゲーのラストみたいな達成感があっていいと思う。

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)