六花の勇者

内容(「BOOK」データベースより)
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。

面白かった。良作。
犯人の独白が聞いていて「アドレットを殺すのは自分が疑われるのを回避するためにとかの勇者にやらせよう」とかいうから安易にアドレットに有利行動した人物も信用できないで最後までそれぞれに疑いの目を向けながら楽しく読むことができた。
ところで馬鹿だから一読しただけでは分からなかったのですが、犯人が凶魔だったということは初めから主人公が持ってる凶魔に反応する液体を犯人にかけてれば一発でわかったということですよね(フレミーもいるけど)。確か凶魔は近づけないような描写もあったような気がしたんだけどなー。終わり方がアメリカ映画みたいでしたが、あの状況だと残る七人目が人間ならばそのまま魔王の領域に行けは運命の生者の加護の与えられていない七人目はリタイヤするはずだし凶魔だとすれば主人公の持つ凶魔に反応する液体を使えばいいしあんまピンチな状況でなく思えたんですがどうなんですかね。
しかし魔王を倒す勇者の物語なのにやってることは魔王と出会う前に仲間内で殺し合ってるなんて本当に異色な作品だと思う。

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)