『カレーソーセージ』(再)

 シリーズ・ドイツの現代文学
あらすじ:ドイツ庶民の味カレーソーセージ。「僕」がその発見者だと信じている女性を訪ねて老人ホームへ。彼女は長い間最高のカレーソーセージを屋台で出していたからだ。もう惚けてしまったかと思ったが、急に、一見何の関係もなさそうな彼女の戦争末期の話が始まった……。物資のない時代。そして若い敗残兵との出会い。「味覚が人生を変える」というドイツ庶民の戦争秘話のドラマ化。

追記:なんか間違えてました><;


 最近やっと終戦時のドイツがどんな感じであったのかわかってきた気がしまう。
 この作品ではよりドイツ国民のしんに迫って描かれていておもしろい。
 脱走兵がヒトラーが死んだことで、やっとイギリスと組んでソ連と戦えると歓喜し、多数のユダヤ人が殺されたことはソ連の流した情報操作であるときって捨てたのは、成る程なと思った。
 自分の都合のいいことに喜び、不利な事実は黙殺し、或いは敵側の流した嘘であると決め付けるのは、例えば2ちゃんの一部なんかでは今も良く行われることだけど、あれが国中に蔓延してたんでしょうね。
 そしてソ連を破るということがどれほどの大義であったのかもわかります。
 でもイギリスと結託ということは英ソ協定のことは管制されてたってことなのかしら。
 

 まぁ、ともあれこの後は疲弊したヨーロッパに変わってに強国の時代になるわけですか。


・FMシアター これからの放送予定 : NHKオーディオドラマ
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_fm_future.html