ウィザーズ・ブレイン 再開の天地〔上〕

 新章です。
 前作から3ヶ月程度でこんな大編の新刊出すなんて三枝様は作家の鏡ですね。また尊敬してしまいました。
 内容は、読み終わっていつもながらのすれ違いから来る「ああっ・・」って感じと、なんで戦ってるのかわからない錬君の戦闘シーンの印象ばかりで特に新章の駆け出し感とかはないですが、まぁ好きな人は好きなのだから良しとしましょう。
 錬君は本当に間の悪い子。
 微妙にネタバレ。アニルのマザーコアがらみの話については読みながら予想がついたので次巻に引っ張るとかなくてよかった。
 しかしここまで仲間内で分裂されると読者としてやきもきしてしまうのでいい加減みんな仲間になってわかりやすい「問題」を置いて欲しいと思うところだけど・・・まぁそんなことを言ったらこの話が成り立たないのかな。はじめ敵になると思ってた賢人会議が主人公視点に置かれてる現状だし。やきもきするところが魅力なのだろうし。でもその「問題」というのが見えてきた気がしなくもない、といったところですか。
 あとは、真昼が賢人会議に「らしくない」のに味方する理由というのはサクラの名付け親として父親的感慨からくるものかな。サクラは真昼のこと好きっぽいけど真昼は娘としてしかみてないとか考えるのも楽しい。
 う〜ん。あと何か書くこと・・・クレアはディーを抱きしめられる日がクルといいよね。あとp31の純様のイラストも素晴らしい。


ウィザーズ・ブレイン〈6〉再会の天地〈上〉 (電撃文庫)

ウィザーズ・ブレイン〈6〉再会の天地〈上〉 (電撃文庫)