不思議屋図書館

第2回 浜田秀哉「吾輩は本である」


タイトル通り本が主人公。
図書館に眠っていた(ハウツー本?というか知者の名言集?)は珍しく漫画家の女性に借りられる。他のもっと話題の本なんかと一緒に。しかしその漫画家は自身の作に人気のないことや仕事がうまくいかないこと苦悩して本を読まない。借りてきた本を読まないで返してしまうのはよくあるね。「主人公の本」は自分の中に漫画家の苦境を克服するだけの文言が書かれているとアピールするが漫画家にはうまく伝わらない。最終的には主人公が実は今まで誰からも借りられたことがなかったことをカミングアウトして、でも自分が漫画家が借りられたようにいつか誰かに巡りあえるのさと自分の作品に読者がいるのか自信が持てなかった漫画家に勇気を与える、みたいな話だったと思う。最後の方はあんまりよく覚えてないから出鱈目かも。


本が主人公か。図書館をテーマとした話ではいい着眼点なのかも。
それにしてもオムニバス形式でいろんな脚本家さんが書くシリーズだと「売れない小説家」とか「売れない○○」とかが本当、よく出てくる気がしますね。