孤独のグルメ

「モノを食べるときはね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われてなきゃあ」

個人で雑貨輸入商を営んでいる井之頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いたグルメ漫画。主人公が訪れる場所は高級料理屋などではなく、大衆食堂のような店がほとんどである。また、出先での食事がメインのため、出張など(7話・19話・特別編)を除けば大半が東京を中心とする関東の店となっている。料理の薀蓄を述べるのではなく、ひたすらに主人公の中年男が独りで食事を楽しむシーンと心理描写を綴っているのが特徴である。ドラマティックな展開などは少なく、あたかもドキュメンタリーのごとく淡々とストーリーが流れていく。

この作品はあまりに素晴らしく、仕事から疲れて帰ってくるとしばらくはずっとシーズン1から流してみていた。
非常に癒される。

人がものを美味しそうに食べる姿はこんなにも幸せを与えてくれるのかと驚く。
そしていつの間にか自分にも食欲が湧いてくる。
また、井之頭五郎は出張が多く出張先でぶらっと入ったお店でごはんを食べるわけだが、ただものを食べるだけではない人とのつながりが温かい。