雨の日も神様と相撲を 少年少女青春伝奇

「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は、知恵と知識を見込まれ、外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。同時に、隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?

「雨が細く降る中、日本家屋の縁側で、やけに小さな男子とやけに大きな女子が並んで座り、ホットケーキを食べていて、その目の前では無数のカエルが相撲を取ってる。これをこの世のことと思える人はどのくらいいるだろうか」

大変面白かった。なにかのご縁のようなほんわかファンタジーというかんじ。
虚構推理の作者。

土着の神の怖さのようなものも漂っていて良い。
そして背の高い怪力ヒロインと小さな男子の戀である。