甘城ブリリアントパーク 1〜4

東京西部の遊園地「甘城ブリリアントパーク」で、高校生にもかかわらず支配人代行をしている可児江西也は悩んでいた。以前よりも集客は伸びてきたが、目標としている人数には全く足りない。ダメダメ遊園地を建て直すには、ゲストが喜ぶアトラクションの改装が今すぐ必要なのだっ!『お菓子ハウス』はメルヘンテイストからアクションに!『フラワー・アドベンチャー』はお花畑から血まみれに、…って、血まみれ!?なんでホラーになってるの!!待てよ、流血沙汰といえば、まさか面接の時に大量出血していた、あの女が原因か―!?遊園地を救うだけじゃなく、こんな難題あんまりだぁぁぁ!!

とても面白かったです
主人公が廃園寸前の遊園地を救う話。その遊園地は別の世界の住人が運営していて、人々が楽しいと感じることによって生まれる力がないと彼女たちは存在することはできない。
一巻において、主人公は定められた期限まで定められた来場客数を集められなければ廃園となる条件をクリアするために、八方手をつくします。しかし、来場客数は伸びたものの目標となる数字には若干足りず、期限を目前として絶望的な乗用となってしまいます。

(汚ことをしなければならない)

そこで主人公は、開幕戦が行われるはずだったサッカーの会場に仕掛けをして火事を起こし、甘ブリのスタジアムを使うことによってその目標をクリアするのが一巻のラストです。
高所恐怖症である主人公が、配電盤のある梯子の上まで時間をかけて登っていくシーン。本来部外者である彼が汚いことをしてまで甘ブリを救おうと決意するまでの動機。そんな彼を止めようとするふもっふ。結果として、目標はクリアしたもののみんなと同じように喜ぶことのできない後味の悪さ。それでも、その先で手に入れたらティファの笑顔。
甘ブリの好きなところは、9割方このシーンにあります。

アニメ化もされており、いすゞちゃんの可愛さも際立っていましたが、残念ながらこの結末はアニメオリジナル展開となっていました。配電盤に工作して火事を起こす主人公の行為がまずかったのでしょうか。非常に残念ですが、アニメて金はハッピーエンドでよかったかもしれませんね。