冴えない彼女の育てかた5

「後はあたしたちに任せてラノベ新作の方に全力投球してくださいな さよなら霞ヶ丘詩羽…永遠にね」「その言い方、厄介払い感満々ね澤村さん」…ということで、ついに詩羽先輩渾身のシナリオが完成!そのお祝いとして、先輩とショッピングに出かけた俺(と後をつける二人)だったが、そこで彼女からとんでもない選択を突きつけられることになり―。しかも、元・親友にして現・宿敵の伊織から、思わぬカタチでの宣戦布告が飛び込んでくる!慌てる俺たちの前に姿を見せたのは、伊織と、そして…!?

 そういえば、舞台の一つに和合市という地名が出てきていて、その説明が、

 都と隣接した県にある。倫也と恵の近くの駅から電車で1時間以上、六天場モールから1時間半かかる位置にある。駅前にありふれた繁華街がある。

 というものであったから、これまでの隠すつもりのないネーミングと相まって、ちょうどいま自分が住んでいるところがモデルなのかと勝手に思って読んでいた。関東に住むと、小説やいろんな作品の舞台が身近にあってすごい。
 他に池袋駅前のよく作家の打ち合わせに使われる喫茶店として椿屋珈琲店が登場して、ここはなんとハイクのかたと読んだ後に実際行くことが出来た。珈琲はとても美味しかったし、ケーキはとても甘かったし、給仕さんの衣装も素晴らしかった。