GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

 12月のある日の午後。森野夜は雑木林の地面に横たわっていた。死や恐怖など、暗黒的な事象に惹かれる彼女は、7年前、少女の死体が遺棄された場所に同じポーズで横たわって、悪趣味な記念写真を撮るつもりだった。まさかそこで出会ったのが本物の殺人犯だとも知らず、シャッターを押してほしいと依頼した森野の運命は?「なぜか高確率で殺人者に出会い、相手を魅了してしまう」謎属性をもつ少女、森野夜を描いたGOTH番外篇。

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 久しぶりに乙一の小説を読んだ気がする。GOTHの本編は高校か中学時代に読んでお気に入り。
 人間関係を読んだのだが、主人公は夜に過保護に見えるし、主人公は殺人犯がわりとどうでもいいようにみえる。しかしこれは間違っているのであって、主人公と夜の関係はもっと複雑で、主人公の殺人者に対する思いももっと何かあるはずで、そこが読みたかったのだがその辺については時に触れられてはいなかったように思う。