楽聖少女
過去の世界(しかも並列世界気味)へいってなぜかゲーテと融合して、なぜか美少女になっているベートーベンとイチャイチャする話。
とても面白かった。上の一文からは信用してもらえないと思うけど大丈夫だよちゃんと面白かったよ。熱いよ。
むしろ美少女のルドヴィカ(ベートーヴェン)ちゃんが頑張って作曲したかと思うと、第9とか聞くのも今までより熱心だよ。
元ネタとなっているゲーテの「ファウスト」はこう見えて昔読んだことがあったのだけど、どういうラストだったか詳しくは忘れてしまった。
主人公さんは作者の既刊とも関わりのある方で胸が熱くなるな。
歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上の楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高な汝(歓喜)の聖所に入る汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
(シラーの原詩:
時流の刀が切り離したものを
貧しき者らは王侯の兄弟となる)
汝の柔らかな翼が留まる所でひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓声に声を合わせよそうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよいすべての被造物は
創造主の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人とすべての悪人は
創造主の薔薇の踏み跡をたどる。口づけと葡萄酒と死の試練を受けた友を
創造主は我々に与えた
快楽は虫けらのような弱い人間にも与えられ
智天使ケルビムは神の御前に立つ神の計画により
太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように
兄弟たちよ、自らの道を進め
英雄のように喜ばしく勝利を目指せ抱き合おう、諸人(もろびと)よ!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
父なる神が住んでおられるに違いない諸人よ、ひざまついたか
世界よ、創造主を予感するか
星空の彼方に神を求めよ
星々の上に、神は必ず住みたもう
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/05/10
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