六花の勇者 2

ところで僕は前巻の感想でこう書いたんだ。

終わり方がアメリカ映画みたいでしたが、あの状況だと残る七人目が人間ならばそのまま魔王の領域に行けは運命の生者の加護の与えられていない七人目はリタイヤするはずだし凶魔だとすれば主人公の持つ凶魔に反応する液体を使えばいいしあんまピンチな状況でなく思えたんですがどうなんですかね。

そしたら2巻でこういう一文が出たんだ。

「ねえねえ、チャモ思いついたんだけどいいかな」
「どうせろくなことではないと思うけれど」
「人間は六花の紋章がなくちゃ、魔哭領で息ができないんだよね」
「ここにいる人間は六人。全員がちゃんと息ができてるよね。つまり人間の六人はみんな本物の紋章を持っているってことじゃないかな。となると七人目は、凶魔のフレミーってことだよ」
「やっぱりろくでもなかったわね」
「六花の紋章を持たない人間でも、魔哭領で生きのびることはできるわ」

後付の設定であまつさえまじめに設定を理解して状況を推論した読者の考えを「くだらないこと」呼ばわりされたのは釈然としないんだ。
あと作者の名前が山形で神奈川生まれなのと、イラストレーターの名前が宮城で北海道出身なのも釈然としない。


六花の勇者 2 (六花の勇者シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

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