嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』―記憶の形成は作為
トーエの話がお気に入り。
「思うに人間は、最善の道しか選べないんだよな」
「まぁ最善と言っても自分なりに、ってことなんだが……主観で物事を現状に判断するとき、人は絶対に自分にとって最善と思ったものを選びとるよな。それで、過去を振り返ってそこに後悔なり自画自賛なりが芽生えたとしても、選び直すことができない以上はそれって夢想じみた感情なわけで、まぁつまり無駄なんだな」
「だから選択肢って無意味なのかも知れないな」
「まぁなにが言いたかったかというと、お前が今までもこれからも、最善の判断の中に幸福を見つけていけるといいな、と父っぽく忠告したかったわけだが」
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』―記憶の形成は作為 (電撃文庫)
- 作者: 入間人間,左
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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