『ボクの誕生物語』

(仙台局制作)
2009年12月5日(土曜日)22:00-22:50
作:さわだみきお
あらすじ:ボクの母親は美容師、父は楽器店の店員で、ボクはまだ母親のお腹の中だ。だけど大概のことは聞こえていてわかっている。石巻で漁師をしている父の父、つまりボクのお祖父さんが両親の結婚に反対していること。だけどボクが育っている事を知った途端、コロッと態度を変えて、やれ胎教だの何だのとちょっかいを出している事……。七夕祭りなど仙台の情景を交えて、ボクの誕生と家族達の悲喜こもごもをコメディタッチで描く。

お腹の中の胎児があたかも意志があるかのように、母体を中心とした環境についてあれこれ述べたり、超能力を発揮して飼っている犬を動かして同じく妊婦の危機を救ったりする、生命の神秘と愛に満ちあふれた話。
ほんとうは、本来意思の認められない胎児という弱者にモラルとかを語らせる手法はちょっと卑怯な気がして好きくないんだけどそんな事言うとファンタジーの理解がない冷たい大人みたいに思われそうだから言わない。
 
胎児の意志というと、救命戦士ナノセイバー妊娠中の患者の胎児に脳や神経の異常発達して高度な知能を持ち外の世界は怖いから安心安全な母体内にとどまろうとするのを、さあ一歩踏み出そう、と諭すはなしがあって、あれが好きだ。完璧とは産まれいでない可能性に似て。
最近はいろんなお父さんお母さんがいて大変だろうなと思った。
あいかわらず結婚はしたくないけど子供は欲しい。
誰か生命科学の神秘でとても可愛くて素敵な生命を授けてください。