1Q84 BOOK 2

 

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

 
ネタバレ含む。
と一応、予防線を張るけど、読むのに疲れたし、内容的にもなかなかあれこれ書くのは難しい感じだ。
ネタバレされたくないから珍しくハードカバーを買って読んだけど、ネタバレされる心配はしなくてもよかったかもね、そんなには。
肉体は魂の神殿であるとかジョージオーウェルねたは各所にあるけど、別に予備知識なくても良いかんじだ。
むしろ"ある意思"とかリトルピープルとか一連の村上作品に出てくる超常的な描写の知識があったほうがわかりやすいんじゃないのか、私は体系だてて村上作品を読んだことがあるわけじゃないので十分に理解できなかった、というかうーん。悩むわ。
ヤナーチェックシンフォニエッタがでてきて全体的なテーマになっているようであるわけだけど、私は聞いた事ないけど(正確には聞いた事あるのかないのかもわからないけど)、青豆が言うに、その曲は内部に向けた自己完結性のための有効な背景音楽となったといい、自己完結性といえはイデオロギーを現す代表的な特徴の一つであるわけだから、この小説はイデオロギー的なものをテーマとして扱ってるんじゃないか元ネタからして一九八四年なわけだし、と考えたのですが、ではそこに描かれる対立している?観念ってなんなのよというと、一巻では女性被害みたいなのが扱われていたし、宗教団体の教祖が子供をレイプしているといい、そのあたりなのかなと思ったらどうも一般的なレイプではなくてドウタとの多義的なまぐわいであるといい、人間の意識が現れる前から存するリトルピープルがでてきたりある意識が働いてるとか、村上ワールドでやばい理解超えちゃう><、てか、あれ?行きて帰りし物語じゃないぞというか本当にこれは2巻で完結してるのか?、という感じだ。
月が二つの点は回収されたのかー、短編だったら回収されてなかった。
目の見えない山羊と深田保の眼が悪かったのは対応してるんだろうな、でも保さん死んでないじゃん、それとも教祖となった深田保はドウタだったってこと? いやそれだと死んだ山羊の口からリトルピープルが現れる前からリトルピープルがいたことになっておかしいよね、直接対応しているわけではないってことか。そういえば1Q84が天吾がつくったというならNHK集金職員が大学生をさしたってニュースは父への敵意を表していたのかな。アザミさんと戎野さんは途中から影が薄かったなー。
まぁおもしろかった。どういう対立があったのか知らないけど月面で共同基地が作られるのはいいことだね。救いがある。
いや、ないな。結局交差しなかったじゃん二人。うーん見落としてるんだろうなー

ああ、でもジョージオーウェル1984のラストを考えると、こういう終わり方もおかしくはないのかな、なー