偽物語(上)

 相変わらず構成ががが。
 冒頭を除き前半のほとんどが言葉遊び的な会話(と言ってしまたら御仕舞いだけど)に費やされ、大詰めの局面をあっさり終わらすという素晴らしさで、200%趣味と言うのはこの辺を指してると思っていいのだろうか。
 いや、上巻だから下巻に続くだろうと思ったんだけどあっさりで。
 アニメ化の話も触れられていて、いじり方がなかなか面白かった。
 公式サイト見ましたがなかなかよさそうなキャラデザじゃないですか。
 しかし本当なら前巻で完結していたらしい。
 妹の話は気になっていたから読めて嬉しいのではあるけれど、逆に言えば本来妹はあのまま語られなかったかもしれない訳で、この著者は作中で触れないところにはとことん触れないんだよな。その潔さは見習いたいものだと思う。
 

偽物語(上) (講談社BOX)

偽物語(上) (講談社BOX)