零崎曲識の人間人間

　久しぶりの零崎。
　図らずもさよならピアノ〜に続けて音楽モノ。今回は音楽家の零崎曲識さんです。
　戦闘と音楽と聞くとインプリンティング というかブギーが否応なく思い出されますが。
　なかなか「音使い」。操るものというのは後期クイーンというか、殺人活劇では歩けれどミステリ作家としての一面も窺わせるような部分も感じます。
　あとは児ポ法改正が問題視される昨今、どこ吹く風と少女が痛い目合わせられる場面があったりなかったりするのも流石とか。
　でもアレは小説は対象外だっけ。
　個人的には、久しぶりすぎて、登場してきたほかの人たちの委細が思い出せない場面も多々。
　しかし基本脇役キャラというものが主人公なだけあって味があるというか。結構好きな話だ。
　あとやっぱ音楽の登場する小説はよい。あと雨と恋があれば完璧。

零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)