涼宮ハルヒの分裂

 もういい加減買うつもりがなかったのだが、どこぞのブログで佐々木なる新キャラが出るというので、今更ですが。
 一番ショックだったのは、そのネタバレの責で佐々木嬢が女性だと先にインプットされており、せっかくの僕っ娘、ルビまで振って「女の子」と指摘した部分に全く驚けなかったことに驚いたことである。
 

 内容は面白かった。
 α、βに分かれるところでは某筒井が言ってたゲーム的リアリズムの一群に属する手法なのかしら、さすがSF作家wは違うわ。などと感じたりもした。
 なにぶん俺は記憶力がよくないので誘拐の話とかはよく覚えていないし、教養がないので百人秀歌あたりについてはぐぐって知識を補完。
 キョンくんが拒絶すべき理由として考えたのは
 1神がハルヒに与えたのは間違いであるから、という一方的な理由では、ハルヒの持ち物を奪い取っていいとはいえない。
 2佐々木嬢がそのような力を得れば精神を病むというように、ハルヒから移した所で安定する担保がない。
 3佐々木嬢に受け取る意思がない。
 4ハルヒ側のメンバーにはまとまりがありバックアップ体制があるが、橘たちは連携が取れていない。
 5キョンの信用度が佐々木・橘では低い。
 裏キャラ・裏メンバーでキョンがその橋渡し役なのだろうか。取引に応じることなくキョンは絶縁体のように佐々木嬢との接触を拒むのが賢明だろうが、妥協点としてハルヒの作り出す閉鎖空間・新人に古泉たちが耐え切れなくなった場合の次善の策として、ハルヒから佐々木嬢への力の移譲を考えるべきである。


 個人的には長門の出番が少ないのが悲しい。
 次はでたときにすぐ買うよ。



涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

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