“文学少女”と死にたがりの道化
わりと初めから目をつけていて、面白いという話も良く聞いていたのですが、
タイトルやイラストが、なんというか狙いすぎにおもえて読んでませんでした。
非常に面白かったです。素晴らしい。ちょっと予想の斜め上。
遠子先輩が本を食べる人だったり、なかなかのミステリ、しかも芥川の人間失格を題材としたものだったり楽しめる要素には事欠かないでスね。
姫蔵が遠子を脱がせようとするのは何とか鳴らないものかと思うけど。あと琴吹はどうしてあんなテンプレどおりで、しかもたいした場面もなく・・・次巻まで気を引かせるためだけのキャラとかかわいそうです。
おはなしとしては、ああああああ、主人公の男の子が変な先輩と一緒にトラブルに巻き込まれる話ですよ。ううん、詳しくは読もう。先輩は本を読んで食べるんだよ。むしゃむしゃぱりぱりと。
私はここで 鷺沢萠を思い出しちゃったよ。彼女は本を食べたりはしなかったけど(食べそうな人ではあるけれど)読み終わって、読まなくなる本を野焼きするって書いてたなぁ。
献本された小説とか燃やして、「あの大先生の本は生き方と同じで燃えしぶるわ〜、あらこちらは花火みたいに燃え尽きちゃった」とか楽しそうに書いてたなー。たしか。それを思い出しただけでも軽く鬱になる〜。
うん、このエントリ書いてるのg21日だからもうあまり覚えてないですね。しかたない。
やはりイラストがすごく美しい。本にまつわる話というのも素敵だ。内容はきつめ。わりと容赦がないのと、ページに対する内容量もきつめに思います。
いや、でも素晴らしい。
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 文庫
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