まぶらほ―ストレンジ・フェノメノン
久しぶりの長編。いいアメリカほらー映画みたいでした。これまでのラノベに、これほど病的なヒロインがいたでしょうか、そして可哀想な和樹くん。
ネタバレ気味ですが、これで続巻が出なかったら個人的に神作品に祭りあげても良いのですが、まぁでないことはないでしょう。そもそもあとがきにあるように読者の解釈に任せるということなので、私の解釈が正しい、あるいはすべてというわけではないのでしょうし。といってもネタバレ議論スレにも行く気はないし、この結末について議論する人もいないので同じ事ですかそうですか。
築地さんの文章は形式美的なところがありますよねー(自分で言っててなに言ってるのかわかりませんが)。なんていうk、目次を見て序章から一章〜五章終章と並んでいて、普通ならその下に章題があるところが空白であれ? と思わせられるような。
ところで今作品の、夕菜は基本的にどう転んでも報われないくてどんなに幸せになっても何処か不憫に感じてしまう人物像はかなり好きです。
まぶらほ―ストレンジ・フェノメノン (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 築地俊彦,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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