BLACK LAGOON The Second Barrage

第15話 「Swan Song at Dawn」

脚本:片渕須直
絵コンテ:片渕須直
演出:室井ふみえ
作画監督柳伸亮

 泣いた。素晴らしかった。いや、素晴らしかった。
 思わず国際系のゼミ選択しようかと考えたくらい良かった。でも日本史選択者だからたぶんきついんですよね。外国に出るのも嫌いだし。
 まるで御伽噺から抜け出たような双子のヘンゼルとグレーテルは裏世界の寵児で、一分の隙もない。悲しい、後味の悪い話だけど見ている自分はそんな話をこの上なく楽しんでいる。一方でこの子幸せにならないかなーとか思っている。全く酷い話です。
 「私と貴方は同じものよ」というセリフは最高。金朋さんがすごいというのはお腹が痛い位知っていましたが、この方向ですごいと思ったのはなかなかなかったですね。
 ところで彼女がスカートをめくった奥に何を見たのかって話ですが、世間では去勢された痕じゃないかってことらしいです。私としてはそれだけだと彼女の生まれの悲劇しか物語っていないので、むしろその後に生きていく上で受けた仕打ちが陰惨にそれはもうおぞましいものとして刻まれていたのではないかと期待します。まぁ普通に考えれば、彼女がそんなことをした行為自体にロックが傷ついたってことなのでしょうけど。