空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (12)
最終巻完結。
かぼちゃが超絶かっこよかった。本文中、唯一ウルッときたのはかぼちゃのセリフで、12巻読んだいまとなっては、かぼちゃのためにこのシリーズ三年読んできたといえますね。嘘だけど。そういえば今月末はハロウィンだ。
500ページ近い厚さで、正直途中でだれる感じも受けましたが、ともあれこのシリーズが完結して本当に良かったです。フェリオの治まりだとかヒロイン二人の治まりだとかはあっさりしてるものでした。悩んでいるのが本編であって、結末は淡白な方がいいということなのかな。
読んでいて思ったのは、コウ司教とかパンプキンとかいい感じのキャラが出てくると、著者様もこんな人なのかなーとか思いながら読みました。あとイリスとエンジュが幸せになったのがなにげに一番嬉しい。イラストは素晴らしかった。物語に良くあっていたし、絵自体見ていて惚れ惚れします。口絵のライナスティの講座なんかでもイラストと文章が良くマッチしていて、あそこだけでかなりの出来栄えだったと思います。
主人公とヒロイン二人は勿論、物語の核であるわけですが、三人幸せEDに行かれてしまうと逆に興味を持てなくなってしまいますかね。物語の帰結としてそれがいくら妥当であっても。パンプキンとかイリスとか他に気になる人物が多いって理由もありますが、フェリオなんて優等生過ぎてつけこむ隙がありませんから、そうなってしまうのも仕方がない気がします。政治とか、国家間的な物語というのは申し分ない出来でした。もっとあるといいですね、こーゆ^−の。
ともあれ長く、素晴らしい作品、シリーズが読めて幸せでした。お疲れ様です。
次は吉平くんのその後が読みたいです。
- 作者: 渡瀬草一郎,岩崎美奈子
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
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