1973年のピンボール

 風の歌を聴けの続編という位置付け、だったでしょうか。自殺した仏文科の女の子、直子さんが出てきます。
 全体を論じるほど長けていないのでいくつかの断片を足がかりに間違ってなさそうなところを。


 猫出てきますね。ジェイの飼ってたビッコの猫。
 猫を飼ったことのないわたしからすると、猫は一匹でも勝手に生きてゆく強いイメージがありますが実際には(というか文学界的?には)虐げられる存在のようです。
 海辺のカフカでも猫殺しのジョニー・ウォーカーさんが出てきます。他にも笙野頼子の小説でも猫が哀れっぽです。(とゆーか作家ってよく猫飼ってますよね)
 カフカだと猫を殺して魂を集めて笛を作ってもっと魂を集めるとわけわからないことを言ってるのですが、基本的には猫を虐げるのは「環境の悪意」というものらしいです。(先ほどから「文学界的には」とか「基本的には」とか使ってますけどわたしもよくわかってないので流しましょう)
 っと、ダメだな。この双子とあの双子が同じかどうかわかんないや。やっぱり一つずつ抜きだしていかないと把握しきれないです。


 じゃあ、断片的という以上に概念的に。「メタフィクション」「文明とは伝達である」「在るべき場所の喪失、在るべき場所への回復」「死者葬送」「seek&find」


1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)