9S (6)
"The Security System that Seals the Savage Science Smartly by its Supreme Sagacity and Strength."
代わりに、といっては失礼だけど9Sの新刊を少し読む。
この人の本は結構好きだ。といっても文章の大半は読み飛ばしてしまうのだけど。
おそらくはこの人が書きたいものとわたしの求めているものが違うからなのだが(残念ながら力を込めて書かれている『リアルな描写』の大半に興味がない)、そんなわたしもちゃんと親切に楽しませてくれる。
なにか、と聞かれると困るのだが、まぁ一言で云うと『進展しない甘い恋愛関係』というわたしの超個人的な好みに集約されてしまいそうで怖いのだが。
でもやっぱり葉山透の文章は好き。
故に9Sしか読んだことなくとも葉山透の本は好き。
そうか、わかったぞ!
はてなは本当に勉強になります。
9Sで調べたら何でこの本が好きなのかわかりました。
人の死
興味深かったのは、闘真が自分たちが脱出するため(そして由宇を助けに行くために)周囲の一万人の人間が死ぬことを善しとしているのに、闘真が持つ人工知能の方が『それでいいのか』と人の死を重く扱っていたこと。いわゆる憲法に載るような生命の貴さとか基本的人権とかを客観的にを語るには生身の人間よりも、機械のほうがずっと向いているのだ。
参考:葉山透公式HP
http://www.lafi.net/
- 作者: 葉山透,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 文庫
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