Faate/stay night

u-glena2005-08-22

タイガースタンプがまだちょっと残ってるけど、桜TrueEndでとりあえず結末という結末は一段落。

時期が時期であるし、ココの意義が個人的な記録帳を本分としているのでネタバレの方向で(ココの意義はできるだけ早急に8月15日あたりに追記できればいいなー、とか)。しかし、長かった。長かったのとコミケを挟んだおかげでもうすでにザルの脳みそからどくどくと記憶が零れ落ちていっちゃってますが桜ルートだけでも補完。


いわゆる三人目の女、日陰桜のさくらさんですが、その実一番お気に入りだったのはこの娘(もはや遠坂ルートを覚えていないからなんとでも云える)。病的で、健気で、悪役まで立派にこなす彼女は最も愛されてしかるべきかと。特にラスト近くのお爺様と対面する桜の絵はゾクゾクときていつまでも眺めていたい。話としては桜一人のために自分を含む他の全てを裏切っていかねばならない選択を迫られるわけだが、セイバー編とのギャップがあまりにも大きい。『どちらを選びますか?』という問いに『いいや、両方だ!』と答える夢と未来がセイバーシナリオにはあったけれど、現在進行形の悲劇に対して『どちらを切り捨てますか?』という苦渋の選択しか桜編では与えられなかったんではなかろーか。


それがどこで繋がったか、この前見たAIRTV版「最後は……どうか幸せな記憶を」をそこはかとなく思い出しました。おそらくどちらも良い悲劇(十分に残酷で想いは蹂躙され決定権は悉くなく抗い続けてもどうしようもない)であったからか。あるいは最後には幸せになってほしいという願望のためか。なんにせよ読み応えありすぎなあまりの文章量で、泣きそうになったのも一度や二度ではなかった。そしてライダーに告白したいと思ったのも三度や四度ではなかった。


全体としては物語性と操作性が格段にアップしていて、技量の向上と商業化を感じる。
ただ物語を重視した代償としてキャラの魅力はいまいちのりきれず、秋葉や翡翠への愛は揺るがなかった。残念。あと、見せ場をどこまでも面白く書くのはすごいのだがエピローグが淡白すぎる。これも物語を重視して、後日談はファンディスクなりへ回すためだろーか。月姫の「月蝕」はかなり好きだったのだがタイガースタンプを集めた後にそれを期待するのは間違いだろうな。


しかしこれでやっとネタバレサイトも怖くない! Fate/hollow ataraxia も注文できる!
セイバーシナリオ、凛シナリオの追記はFate/secret bookとFate/side material±αを参考に8月6日と8日にでも。


FateのあとはQuartett!をやろう。これは短いらしいし。