幼女戦記(12)

ライン戦線に送られる新兵の教育方針をめぐって、司令部とターニャの本心と建前の食い違いがコミカルに描かれる。

司令部とターニャの思惑のすれ違いについては、これまでも多く描かれ、この作品の魅力の一つだと思われるのですが、今巻においては、その思惑の違いから実害(死亡する)新兵が居るということで、こんな上司がいたら溜まったものではないなという意味でコメディとして楽しむことは難しかった。

もっとも、ターニャはもともと人を人とも思わない上司で、だからこそこの世界に転生されたのだから、こちらが正しくて、これまでコメディとして楽しめていたのが異常だったという見方が正解といわれれば、それが正論ですが。

 

幼女戦記(12) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(12) (角川コミックス・エース)