改訂版 雨月物語―現代語訳付き
とても面白かった。
昔の人が書いた文章が今でもこんなに面白いなんて本当にすごいと思うよ。
どうでもいいけどかさだゆうの名前は雨月物語の吉備津の釜に出てくる香央 磯良から苗字をとった。磯良ちゃんかわいいよ!幽霊になって恨めしい相手を呪い憑くとか・・・貴志祐介の小説の元ネタにもなってますね。
個人的には蛇性の淫が面白かった。という過去の話ひどい。白蛇の化生だからって別に封じたり殺そうとしなくてもいいと思うよ。確かに宝物を盗んだりしたのは悪いけど宝物より白蛇の化生のほうが珍しいよ。とり憑かれると短命になるとか言いがかりだし余計なお世話だよ。だいたい最後のほうでとり憑かれた主人公も「ここまで執着されて熱心に思われるなら二人でどこぞへいって暮らします」って折れてるのに、坊主が横から出てきて退治しちゃうし。
ちょっとこれは白蛇たんが幸せになるルートで書きなおしたほうがいいと思う。
- 作者: 上田秋成,鵜月洋
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2006/07/25
- メディア: 文庫
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